朝7時過ぎ、ジミーさんと朝食を買いに行きました。台湾の朝ごはんの定番は、サンドイッチ。「三明治」と書きます。朝は多くのお客さんで賑わっていました。
ツール・ド・台湾
第8ステージ
高雄〜車城 90km
家に戻って食べてから、8時半に出発。ジミーさん、お世話になりました!
今日は雨の中のスタートとなりました。しかし、ここまで一度も降られずに来れたのが奇跡のようなことです。
だって台北にいる間はいつも雨が降っていたし、最初の予報では自転車旅の間ずっと雨マークだったから。自転車に乗ると晴れ、降りると降ります。
今日の雨も、そこまでひどくはならず、途中からは快適に走れました。
後半は海沿いの道でした。なんだかアメリカ西海岸を思い出す景色です。
体力も少し戻ってきているようで、90kmを比較的楽に走れました。
そして、宿にチェックイン。ドミトリーだけど宿泊客はぼくだけなので、貸切です。
宿に、日本語を話すおじさんがいました。
1933年に生まれ、現在85歳の曽天助さんは、流暢な日本語を話せます。12歳で終戦を迎えるまで、日本人だったからです。
台湾の日本統治時代は1895年から1945年まで、50年間続きました。
1945年に日本が戦争で負けると、台湾の領有権を放棄したので、彼は日本人ではなくなり、母国語は中国語になりました。
「私の世代の日本語を話せる台湾人はだんだん減ってきた」
と言います。長く使わないと、日本語を聞き取れても、話すことができなくなるのだと。
「でも天助さんはどうして未だに日本語が上手なんですか?」
「毎日NHK見てるし、日本の雑誌も読んでるから。今でも勉強してるの」
あと15年もすれば、日本統治時代の生き証人はほとんど存在しなくなるのでしょう。このような老人と話せたことは貴重でした。
さて、車城から車で10分くらいのところに、四重渓温泉があります。ここは台湾四大名湯のひとつに数えられています。
台湾は温泉で有名な国。自転車旅の途中、どこかで入りたいと思っていて、今日が最初のチャンスでした。
「タクシーはありますか?」と宿のおばちゃんに聞くと、
「ここはタクシーがほとんどないから、片道200元(760円)で送ってあげる」
と言うので、お願いすることに。
温泉メディア「Yutty!」プロデューサー上田さんおすすめの牡丹風情温泉行館にやってきました。なんだかパワーアップできそうなキノコが!
台湾の温泉は日本と異なり、多くの場所で混浴・水着着用が基本です。しかし温泉自体はとても気持ち良いです!今までずっとシャワーのみだったので、走り終えた後の温泉は格別…。
腕の日焼けがヤバい…笑
明日は峠を越え、台東へ向かいます。