「『大人のおもちゃ』を作りたくて玩具会社に入社したんだけど、『子どものおもちゃ』を作る会社だったからすぐに退職しちゃって」
「まず受ける前に気付こうよ」
強烈なインパクトを残した彼女は、イラストレーターの「りゃんよ」さん。退職後、プロのイラストレーターさんに出逢ったのがきっかけとなり、彼女の人生は急展開。
「私も絵を描くのが好きだったから、自分のイラストブックを持っていって、描いたものを見せたり、その人と描きあったりしているうちに、『あれ? イラストを描くときの発想が私と同じ? この人、結構売れてる人なのに? それなら、私もやれるかも』と思って」
2011年からイラストレーターとして本格的に活動。現在はカルピスウォーターや進研ゼミのLINEスタンプを作ったり、雑誌・書籍・広告・WEB、カットイラストから漫画まで仕事は幅広く、著書も3冊出すほどの売れっ子に。
とにかく人を笑わせたい、楽しませたい、という気持ちが強く、仕事の依頼には常に全力で応えるプロフェッショナル。 しかし、下ネタやブラックなネタばかりなのかと思いきや、そうではありませんでした。
「私にとって男の人って本のような存在なんだ。私は恋愛のネタとかしか話せないけど、男の人は知識が豊富だから、わかりやすく教えてもらうのが昔から好きだった。たとえば洋太くんは和菓子について知りたいとか、コーヒーについて知りたい、とか思ったら自分で調べるでしょ。男の人ってそうなんだよ。
でも女子の中には、私みたいにそれができない人もいて、まず何か知ろうと思う『きっかけ』がないと、学ぶことができない。それが私の場合、男の人の話だった。だからコーヒーのことをわかりやすく教えてもらえたら、楽しくなって、自分でも調べられると思う」
「なるほど。でもそれが、イラストとどう繋がるの?」
「だから、魅力があるけど、理解されづらいものを、私のイラストで解決していなって。文章だけだと読みづらいけど、イラストがあると、スッと頭に入ってくるし、読みやすくなるでしょう。硬い内容のものでも、理解できれば良いものってたくさんあるから、そういうのを、イラストの力でわかりやすく、面白いものに変えたい」
「はー。。。」
ちょっと、リアルに感動してしまいました。
「いいよ、それ、すごく。ぼくも魅力あるものをわかりやすく広めたいと思って、『小学生でもわかる文章を書く』というのがモットーだけど、りゃんよちゃんの場合は、それがイラストになったというだけで、やりたいことは、同じかもしれない」
彼女と組んだら、面白いことができそうだなと、夢が広がりました。
「今日はありがとう。とりあえず、ぼくのストール、返してくれるかな笑」
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