インタビュー

「イラストの力で、魅力あるものをわかりやすく、面白く伝えたい」イラストレーター りゃんよさん

投稿日:2015年10月20日 更新日:

f:id:yota1029:20151020191812j:plain

「『大人のおもちゃ』を作りたくて玩具会社に入社したんだけど、『子どものおもちゃ』を作る会社だったからすぐに退職しちゃって」

「まず受ける前に気付こうよ」

強烈なインパクトを残した彼女は、イラストレーターの「りゃんよ」さん。退職後、プロのイラストレーターさんに出逢ったのがきっかけとなり、彼女の人生は急展開。

「私も絵を描くのが好きだったから、自分のイラストブックを持っていって、描いたものを見せたり、その人と描きあったりしているうちに、『あれ? イラストを描くときの発想が私と同じ? この人、結構売れてる人なのに? それなら、私もやれるかも』と思って」

2011年からイラストレーターとして本格的に活動。現在はカルピスウォーターや進研ゼミのLINEスタンプを作ったり、雑誌・書籍・広告・WEB、カットイラストから漫画まで仕事は幅広く、著書も3冊出すほどの売れっ子に。

f:id:yota1029:20151020191857j:plain

とにかく人を笑わせたい、楽しませたい、という気持ちが強く、仕事の依頼には常に全力で応えるプロフェッショナル。 しかし、下ネタやブラックなネタばかりなのかと思いきや、そうではありませんでした。

「私にとって男の人って本のような存在なんだ。私は恋愛のネタとかしか話せないけど、男の人は知識が豊富だから、わかりやすく教えてもらうのが昔から好きだった。たとえば洋太くんは和菓子について知りたいとか、コーヒーについて知りたい、とか思ったら自分で調べるでしょ。男の人ってそうなんだよ。

でも女子の中には、私みたいにそれができない人もいて、まず何か知ろうと思う『きっかけ』がないと、学ぶことができない。それが私の場合、男の人の話だった。だからコーヒーのことをわかりやすく教えてもらえたら、楽しくなって、自分でも調べられると思う」

「なるほど。でもそれが、イラストとどう繋がるの?」

「だから、魅力があるけど、理解されづらいものを、私のイラストで解決していなって。文章だけだと読みづらいけど、イラストがあると、スッと頭に入ってくるし、読みやすくなるでしょう。硬い内容のものでも、理解できれば良いものってたくさんあるから、そういうのを、イラストの力でわかりやすく、面白いものに変えたい」

「はー。。。」

ちょっと、リアルに感動してしまいました。

f:id:yota1029:20151020191921j:plain

「いいよ、それ、すごく。ぼくも魅力あるものをわかりやすく広めたいと思って、『小学生でもわかる文章を書く』というのがモットーだけど、りゃんよちゃんの場合は、それがイラストになったというだけで、やりたいことは、同じかもしれない」

彼女と組んだら、面白いことができそうだなと、夢が広がりました。

「今日はありがとう。とりあえず、ぼくのストール、返してくれるかな笑」

りゃんよさんのサイトはこちら
http://illustrator-ryanyo.com/index.html

りゃんよさんのFacebookページはこちら
https://www.facebook.com/illustrator.ryanyo

-インタビュー

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

日本サッカー界の至宝、久保健英選手から学んだこと

2013年の夏に、ひとりで「ツール・ド・山手線」という企画をやったことがある。自転車で山手線の全29駅を回った。 知らない人に声をかけ、「駅の看板と一緒に写真を撮ってください」と29回頼んで、一日を終 …

「埋もれた個性が会社を輝かせる」大島理香さんが取り組んできたこと

全国の経営者向けに発刊している、『経営者通信』という情報誌がある。書店に置いてある雑誌ではないのだが、昨年2月、たまたま目にする機会があり、興味深いタイトルの記事を見つけた。 「人材の個性と才能を引き …

「ヨコスカネイビーパーカー」は通過点。八村美璃さんの終わりなき旅

昨年、フジテレビ「Mr.サンデー」の中で、横須賀の女子高生たちの、ある取り組みが特集された。 「“人口減少日本一”の街を救え‼︎ ヨコスカネイビーパーカー物語」 というタイトルだった。 当時、横須賀高 …

「海外で学んだ人たちの道を作りたい」メイクアップアーティスト イシイ ハナコさん

東京を拠点に活動中のメイクアップアーティスト、イシイ ハナコさんの経歴は少し変わっています。 4年制の大学を卒業後、化粧品メーカー入社。4年間働く間にメイクアップのトレーニングを受け、美容インストラク …

世界の郷土菓子を研究しながら自転車でユーラシア大陸を横断したパティシエ・林周作さん

郷土菓子研究社の林周作さん。 「地球の直径の4分の1のキョリ」と言われてピンとくる人間は少ないと思いますが、彼はそのキョリを自転車で走ってきました。偉業です。 フランスから上海まで、約1万1000km …