普段仕事で接する60〜80代のお客さんと話していると、強く思うことがあります。
「定年までは仕事一筋で旅行なんてほとんどせず、退職してようやく海外に行けるようになった。貯めたお金で、残りの人生を楽しもう」
という方が多いのですが、ぼくはこの生き方はもったいないと感じます。
ライフネット生命の出口会長も、「人・本・旅の3つからしか人間は学べない」とおっしゃっているように、旅の力は偉大です。世界を見ることが、仕事の質に与える影響は大きいと思います。
これだけ広い世界があるのに、どうして定年まで我慢しなきゃいけないんだ、と思います。もちろん今のシニアの方たちは、時代背景が異なるので、仕方ありません。でも今は違います。
今後ぼくが実現したいのは、旅をしながら働くということです。文章を書くほか、様々なことがパソコンでできる時代。拠点を必要としないのであれば、いっそのこと海外を飛び回り、そのときそのとき、自分が好きな土地で好きな文章を書きたい。その方が様々なインスピレーションを得られて、質の高い仕事ができるのではないかと思います。
本を一切読まず、定年後になって「さあ本を読むぞ」なんて人はいないはずです。仕事の合間に読む本が、ちゃんと仕事に生きている。旅もそういう性質のものです。若いうちから、世界を自分の目で見て、感じて、そのインスピレーションを仕事に生かす人が増えたらいいなと思います。