インタビュー

「海外で学んだ人たちの道を作りたい」メイクアップアーティスト イシイ ハナコさん

投稿日:2015年11月8日 更新日:

f:id:yota1029:20151108103125j:plain

東京を拠点に活動中のメイクアップアーティスト、イシイ ハナコさんの経歴は少し変わっています。

4年制の大学を卒業後、化粧品メーカー入社。4年間働く間にメイクアップのトレーニングを受け、美容インストラクター、講師として活動。

その後、メイクの更なる技術向上のため、彼女はロサンゼルスへ渡ります。特殊メイクの本場、ハリウッドにあるCINEMA MAKEUP SCHOOLに通いながら、テレビ番組や授賞式などを始め、メイクアップを多数経験。

そして2014年、拠点を日本に移し、現在はフリーのメイクアップアーティストとして、モデルや歌手の撮影に同行しています。

f:id:yota1029:20151108103149j:plain

「日本のメイクアップアーティストは、自分自身のメイクにあまり力を入れず、ナチュラルメイクの人が多いんですよ」

「どうしてですか? せっかくすごい技術があるのに」

「アーティストさんに嫉妬されちゃうからです。でも、私は違うと思うんですよ。たとえば、いくら服を勧められても、全然おしゃれじゃない店員さんから買おうって思わないじゃないですか。メイクも、自分自身がしっかりとメイクして、『この人はこういうメイクをするんだ』っていうのを見てもらった方がいいと思うんです」

「おっしゃる通りだと思います。今後やりたいことはあるんですか?」

「私のように、日本のメイクアップアーティストの専門学校ではなく、アメリカの学校で学んだという人は、結構多いんです。でも、そういう人は日本で働き口を探すのがすごく大変なんです。私はたまたま前職のツテがあったからよかったんですけど、せっかく本場で学んできたのに、仕事を探すのに苦労している人を見るのがとても残念。だから、まずは自分がこの分野で力をつけて、知名度をあげて、そういう子たちのために道を作りたいんです。メイクアップアーティストのアカデミーを作ったり」

f:id:yota1029:20151108103207j:plain

「それから、化粧品の開発も自分で携わりたいと思っていて、今いろいろと模索中です。自分がプロデュースした最高の化粧品で、メイクアップできたら最高じゃないですか。だから中村さん、化粧品に詳しい方などがいたら教えてくださいね」

イシイ ハナコさんのサイトはこちら

-インタビュー

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「埋もれた個性が会社を輝かせる」大島理香さんが取り組んできたこと

全国の経営者向けに発刊している、『経営者通信』という情報誌がある。書店に置いてある雑誌ではないのだが、昨年2月、たまたま目にする機会があり、興味深いタイトルの記事を見つけた。 「人材の個性と才能を引き …

【すべては一本の電話から始まった】ぼくがミャンマーへ行く理由(前編)

(後編はこちら) 3月16日から23日まで、ミャンマーへ行く。今回は、極めて特殊な旅。遊びではないが、自腹なので仕事とも少し違う。うまく言葉で表せないけど、不思議な使命感がある。 特別な体験をすること …

「大切なのは、情熱を伝えることです」二十歳の世界的冒険家・南谷真鈴さんの生き方

現役早大生の登山家・南谷真鈴さんは、二十歳にして、世界的な冒険家の仲間入りをしている。 2015年1月3日(アコンカグア・南米最高峰登頂)から2016年7月4日(デナリ・北米最高峰登頂)というわずか1 …

My Eyes Tokyo 代表・徳橋功さんが照らす光

 -01- アメリカで得たもの 「もう20代も後半。大きなチャレンジをするなら、今しかない」 都内のテレビ局に勤めていた徳橋功さんは、決断した。アメリカへ渡り、カリフォルニア州のフレズノという町のテレ …

【“ニッポン”の発信基地 Vol.1】「和福女子」代表・古賀百合絵さん

コラム「“ニッポン”の発信基地」では、日本文化を発信するヒトやコトに焦点を当て、紹介していく。また、近年急激に伸びている「インバウンド・ビジネス」(訪日外国人観光客向けのビジネス)にも範囲を広げていき …