「中村さんにインタビューさせてください」
という突然のメッセージに、「光栄です!」と返したのは、彼の方が有名な人だったからです。といっても、それは5年前の話。
まだヨーロッパ自転車旅も成し遂げていない無名のぼくにインタビューの申し出をしてきたのは、当時筑波大学の学生だった袴田大輔さんでした。
学生ながら10ヶ月間、世界32カ国を旅した彼の存在を、ぼくはブログで知っていました。今でこそ世界一周する学生はたくさんいますが、当時はまだ珍しかったです。彼はTABIPPOという世界一周団体(今は企業になりました)の立ち上げメンバーでもあります。
その後、ユニクロに就職し、熊本の店舗の店長になり80人の部下を持ったり、新店舗のオープンを任されたり、店舗運営を通して、様々な貴重な経験を積んだそうです。
先月末ユニクロを退職した彼がこれから進むのは、彼の大好きなクラフトビールの道。世界一周したときからビールに興味を持つようになったものの、海外ではキリンやアサヒ以外には、ほとんど日本のビールのことを知られていなかったのが残念だったといいます。
「日本のクラフトビールの魅力を、世界に広めたい」
これが彼の今の夢。日本のクラフトビールは、世界的に見ても、品質管理がしっかりしていたり、独創的なテイストがあったりと、レベルが高いそうです。彼から聞いて驚きましたが、純米酒にホップを加えて作った「貴醸GOLD」なるビールもあるそうですね。とってもおいしいそうです。
クラフトビールの会社で修行をして、ゆくゆくは自分のオリジナルのクラフトビールを作りたいと。地元青森にブルワリーを作って、クラフトビールを通じて人を呼び込みたいとも話してくれました。
彼の想いをたくさん聞かせてもらいましたが、謙虚かつ行動派な良い部分は、5年前と少しも変わっていなくて、とても嬉しかったです。
きっと今後、クラフトビールの世界で名を成すユニークな人材になるでしょう。袴田さんの新たな挑戦を応援しています!