人間は、やりたくもないことをやらされているときに不幸せを感じ、自分の意思でやりたいことをやるときに、幸せを感じる生き物だと思います。本来は、人に動かされるよりも、自ら動きたいと思っているはずです。
自発的に動き、幸せを感じている人が取る行動や発する言葉には、人を幸せにする力があります。自然と、「やりたいことをやろう」と思わせる作用があります。嫌味なく楽しさが伝わってきます。
ひとりひとりが自分の好きなことや本当にやりたいことを大切にして、それを世の中に提供していく人が増えてたら、世の中はもっとよくなると思います。嫌なことを嫌々やっている人よりも、好きなことをやりたいだけやって喜びの中で生きている人が増えてほしい。
これは、人としての有能・無能の問題ではなく、「自分が本当にやりたいことは何なのか」とどれだけ真剣に向き合っているかの問題だと思います。
これまでの社会には、嫌なことを嫌々やりながらも、それを我慢できる人が賞賛されるような価値観がありました。いつの間にか、それを「根性」と呼ぶようになってしまいましたが、国連職員の田島麻衣子さんは、根性の本来の意味を教えてくれました。
根性とは、「自分が選んだ本当に達成したいことに、粘り強く向かい合う姿のこと」であって、「誰かに決められたことを、苦しみながら耐える力」ではないということです。
たとえ我慢して出した結果であっても、好きなことを自発的にやった結果の方が、より多くの人に喜ばれる結果が出せるはずです。生産性も上がります。自発的な人たちは、ノルマや義務ではなく、喜びと価値を生み出します。
「自分が本当にやりたいことは何なのか」
この疑問と正直に向き合いながら、生きていきたいです。