ブログ

機内での楽しみ

投稿日:2015年12月7日 更新日:

機内での楽しみがあります。できれば映画を観たいけど、往路は町の予習、復路は報告書をはじめたっぷりと仕事があるから、なかなか鑑賞時間が取れません。

でも、音楽は聴けます。今日の作業用BGMは何にしようかと、真っ先にクラシックのプログラムを調べます。演目は航空会社によっても異なるし、月によっても異なります。知っている曲を聴くのも、知らない曲を聴くのも、それぞれに楽しみがあります。
高校生の頃から、クラシックマニアである兄のCDラックを漁っていたから、偏りはあるものの、有名な曲はだいたい聴いてきました。アルバムを見ればおよそどんな曲かは想像がついて、そのときの気分で聴きたい曲を選ぶことができます。
寝たいときや集中したいときはバッハのピアノ曲、気持ちを高めたいときはチャイコフスキーの五番、という具合に。逆に、洋楽の一覧を見ても何もわからないから、海外アーティストなどに詳しい人を羨ましく思います。
好きな作曲家は何人もいて、それぞれに思い出深い曲があります。今日の機内では、シベリウスの『樅の木』を久しぶりに聴けたのが嬉しかった。
 
高校生の一時期、この曲にハマって、何度も聴きました。ピアノ曲には、オーケストラにはない切なさがあります。
シベリウスは良いです。北欧へ行ったことのないぼくにとって、北欧のイメージはシベリウスの『交響曲第5番』そのもので、霧に包まれる深い森に、朝の光が射し込むような第1楽章の出だしは、何度聴いても良いです。静かで、空気が澄んでいて、透明な音楽に心が洗われます。
 
想像を掻き立てる音楽は、いつでもぼくの心を旅に連れて行ってくれます。ノルウェーで生まれ、北欧の自然を音に描いたシベリウスは、明日、150回目の誕生日を迎えるそうです。クラシックチャンネルのDJは、そんなプチ情報まで教えてくれます。仕事はなかなか捗りませんでしたが、無事、帰国しました。

-ブログ

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

「海外旅行は定年後の楽しみ」でいいのか

普段仕事で接する60〜80代のお客さんと話していると、強く思うことがあります。 「定年までは仕事一筋で旅行なんてほとんどせず、退職してようやく海外に行けるようになった。貯めたお金で、残りの人生を楽しも …

2018年の振り返りと、今だから話せる3つのこと

フリーランス2年目が終わります。今日は色々と暴露します。 思い出したくないくらい辛い過去だったからか、なかなか振り返る時間が取れませんでした。 今だから話せますが、とくに今年の1月から6月までの半年間 …

Uber Eats配達員、体験レポート(1)「悔しい・・・」

かつて「メッセンジャー」という職業に憧れを持っていたぼくは、2年前にUber Eatsが日本に上陸したときから、配達員の仕事が気になっていました。 これはテクノロジーを駆使した、現代版の出前サービス。 …

ワセオケの思い出

2007年春、早稲田大学 創造理工学部に入学した私は、様々なサークルの新歓(新入生歓迎会)を回っていました。 「ワセオケの見学にも行ってみたら?」 と言ったのは、12歳離れた兄でした。96年に入団した …

バッテリーが切れて

走ってて、この写真を撮ってInstagramに上げようとしてたら、iPhoneのバッテリーが切れた。それから現実の世界を1時間くらい走った。iPhoneがないと何時何分だかわからないし、LINEも見ら …