「 年別アーカイブ:2017年 」 一覧

登山家・栗城史多さんが教えてくれた、「苦しみ」との向き合い方

ことのはじまり 2010年夏。自転車でヨーロッパを旅していて、ちょうど1ヶ月が過ぎた頃だった。美しいブドウ畑を眺めながら、ぼくは南フランスの田舎道を気持ちよく走っていた。 途中、曲がり角に差しかかる手 …

【東海道五十三次600km徒歩の旅】東京から京都・大阪まで歩いた全記録(日数、距離、浮世絵、ツアーなど)

※2020年4月1日追記 この旅に関連するエピソードを朝日新聞デジタルで連載中です。よろしければこちらからお読みください。 東京・日本橋から大阪まで、22日間かけて総距離592kmを歩いて移動した(2 …

【元海外添乗員としてこれだけは言いたい】ミュシャ『スラヴ叙事詩』展を見逃したら一生後悔するレベル

異例の会期延長が続いた、プラハでの『スラヴ叙事詩』展 2015年3月。プラハのヴェレトゥルジュニー宮殿。扉を開けた瞬間、あまりの作品の大きさに息を呑みました。 アルフォンス・ミュシャ(ムハ)の最高傑作 …

「行動を伴わない知識は必要ない」司馬遼太郎『峠』に学ぶ河井継之助の考え方

2017/03/08   -読んでみた
 

寒さが、ときどき妙に心地いい。 冬の寒さで思い出すのが、大学3年生のクリスマスだ。周りがエントリーシートがなんとかとか言っている時期、ぼくはその言葉の意味もよくわからなかった。どんな会社に就職するのが …

夜9時を過ぎたらタクシーで帰る? 中山マコトさんが唱える「逆説」の思考法

2017/03/07   -読んでみた

2001年に独立されて以来、フリーの広告・販促プランナーやコピーライターとして活躍されている中山マコトさんは、安月給だったサラリーマン時代から、夜9時を過ぎたら自腹を切ってでもタクシーで帰るようにして …

福沢諭吉がアメリカの文明に驚かなかった理由

2017/03/07   -読んでみた

アメリカの文明に驚かなかった福沢諭吉 勝海舟や福沢諭吉がアメリカ西海岸に辿り着いたのは、1860年のこと。 エジソンが電球を発明するより19年も前のことで、まだ電灯の時代はきていない。しかし、電信はあ …

もうちょっとできると思っていた

大手外資系企業に勤めていた仲の良い友人が、数年前に会社を辞めて、ひとりで事業を始めた。素晴らしく優秀で、ガッツのある男だった。 それからしばらく経って、久しぶりに会ったときに、 「ひとりで仕事を始めて …

【光を聴き、音を見る】写真×音の世界「ヒカリノオト」@COMMUNE 2nd に行ってみた

友人に勧められ、表参道のCOMMUNE 2nd にて開催中の展示「ヒカリノオト」に行ってきた。 写真家・廣瀬公章さんは、30年間にわたり、70カ国の民族写真を撮ってきた。しかし、2014年に緑内障と診 …

【ポートレート写真】CANON EOS 80D で撮ってみた

CANON EOS 80D で撮ってみたポートレート写真を並べてみます(随時更新予定)。 カメラは2016年10月に購入。 使用したレンズは最下部で紹介しています。 ポートレート写真の一覧ページは→こ …

「写真は見たものしか写らないが、文章は・・・」写真家・長島有里枝さんの類稀な文才

去年、『anan』の表紙写真に思わず目を奪われた。 自分がポートレート写真にハマっていた、絶頂のときだった。 (誰だ、この写真を撮ったのは) 一目散に目次を開いた。 「撮影:長島有里枝」の文字を見て、 …

【群馬県・赤城大沼】氷上ワカサギ釣りをやってみた

金曜日、昼飯を食べていると、目の前に座っていた池田氏が突然言った。 「じゃあ明日、朝6時半に新宿駅ね」 「は???」 意味がわからない。もともと遊ぶ約束もしていなかったし、何も聞かされていない。「電波 …

異才の数学者、岡潔「人の情緒は固有のメロディーで、その中に流れと彩りと輝きがある」

2017/03/05   -読んでみた

年に1回は、風邪を引く。 元気なときは、書きたいことが頭の中にどんどん浮かんでくるものだけど、疲れているときや体調が悪いときは、なかなか文章が出てこない。 他人の頭を覗いたことはないけれど、人と比べて …

怠け心と闘って勝ち取る、自分らしさ、本当の美しさ

2017/03/04   -読んでみた

ある日の朝のこと。駅まで歩く途中、引越し屋さんがトラックの荷台の中で作業をしていて、手が滑ったらしく、箱がひとつ、横を歩いていたぼくの近くに落ちてきた。おじさんはそれを拾おうとトラックを降りようとして …

「人の好奇心は誰にも否定できない」ぼくがカオスから学んだこと

2017/03/03   -読んでみた
 

「家を出るとき、右足から出るか、左足から出るかで、その後の人生は変わるのだろうか」 高校生の頃、駅へ向かって歩きながら、そのことについて真剣に考えたことがある。右足の一歩と左足の一歩、歩幅はわずかに異 …

隣に座っている人がチャンスかもしれない

自動車学校に通っていたとき、車に乗るたびに「自分にはこんな夢があるんです」と教官に企画書を渡し、運転しながら夢を語っていた。 「はあ? 自転車で西ヨーロッパを一周!? てめえ、俺を騙すんじゃねえよ! …