読んでみた

夜9時を過ぎたらタクシーで帰る? 中山マコトさんが唱える「逆説」の思考法

投稿日:

2001年に独立されて以来、フリーの広告・販促プランナーやコピーライターとして活躍されている中山マコトさんは、安月給だったサラリーマン時代から、夜9時を過ぎたら自腹を切ってでもタクシーで帰るようにしていたそうです。その理由は、

「翌日の朝、気持ちの良い状態で目覚め、大事な仕事を一気に効率よく片付けるためです。考えてみてください。21〜22時を過ぎた電車は例外なく混んでいます。いくら大好きな仲間と、気心の知れた友人と楽しい時間を過ごしても、満員電車の中で酒臭い空気を吸ってしまうと、その日の幸せな時間が一度に吹っ飛んでしまいます。

ですから、気持ちのいい状態で朝を迎えるためには、タクシーで帰るしかなかったのです。金銭的な負担は大きかったですが、頭がクリアな朝の時間の生産性をお金で買っていました。結果、私の成績は順調に上がり、昇給もしたりボーナスも増えました。自分の能力を最大限に発揮して会社や組織に貢献したいと思うなら、それを阻害するボトルネックは、自らの努力と行動で取り除こうということです」

ほかにも、「満員電車では本を読まずに、広告を見てコピー表現を学ぶ」「提案営業はしない」など、

常識にとらわれない発想で仕事に取り組み、きちんと結果も出されています。

また、印象的だったのは、「3つのT」時間術。

中山さんは、

朝:OUTPUT(集中して、大切なことを書いたり考えたりする時間)
昼〜18時半:INPUT(人と会ったり、店舗を見たり、読書をする時間)
夜:RESET(友人と食事など。完全にオフの時間)

というように、はっきりと自分の時間を分けているそうです。

急な仕事が入ったとしても、夜は早く寝て、その分早起きして、午前中に片付ける。

この時間術は、村上春樹さんのライフスタイルとよく似ています。

中山さんが唱えるのは、多くが「逆説」の思考法。たとえコストや時間が余分にかかったとしても、それは自身のパフォーマンスを最大化させるため。

あとで必ず回収できるもの、と迷いなく行動できるそうです。

本書ではこうした思考法が62個紹介されています。使えそうなものは、積極的に生活の中に取り入れてみては?

 

一日の目標PV数…3300
昨日のPV数…761
5月の目標月間PV数…10万

-読んでみた

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【アラスカ】星野道夫さんと「もうひとつの時間」

頭上でオーロラが爆発したとき、ぼくは言葉を失い、夢中になってカメラを向けていたけど、最後は写真を撮るのもやめて、雪原の上に大の字になり、ただただ光のショーを眺めていた。この光景をしっかりと目に、そして …

諦めないという「選択」

2010年の西ヨーロッパ一周自転車旅の際に協賛してくださった源奈々さんが、今回の旅でもカンパしてくださった。先ほど感謝を伝えたら、こんな返信をいただいた。 「もう一度こんな日が来るなんてね。それがどん …

【仕事を辞めるか続けるか】「危険な道を選べ」背中を押してくれた岡本太郎さんの言葉

転職しようか、どうしようか。独立しようか、どうしようか。 そう悩んでいる人は、無数にいるはずだ。ぼくもそのひとりだった。 仕事を辞めるべきか。続けるべきか。自分の人生、このままでいいのだろうか。 昨年 …

個人でベーシックインカムの実験を始めることにした

(2017年10月5日追記)「希望の党」がベーシックインカムを公約に掲げてビックリしました・・・。 フィンランドにオランダにカナダにと、海外ではどんどんベーシックインカムの実証実験が始まっていますが、 …

『黄色いマンション 黒い猫』

エッセイの主要な賞について調べてみると、「講談社エッセイ賞」というのが有名らしい。ぼくの好きな長島有里枝さんの『背中の記憶』も、平成22年に受賞している。 そして今年、「講談社エッセイ賞」を受賞したと …