2017 サンディエゴ語学留学&アメリカ西海岸縦断自転車旅「ツール・ド・西海岸」 アメリカ 行ってみた

急速に増えるアマゾンのリアル店舗「Amazon Books」とアメリカの書店事情

投稿日:

UTCというサンディエゴ郊外のショッピングモールを歩いていたときのこと。見慣れた名前の、見慣れないお店があった。

「Amazon Books?」

Amazonにリアル店舗なんてあっただろうか? 調べてみると、タイムリーな事実を知った。

「Amazon Books」は、2015年にシアトルで1号店をオープンさせ、このサンディエゴの店舗は2号店だそう。そして、ポートランド、シカゴ、ボストンに続き、今年5月25日にニューヨーク店がオープンしたばかり。

書店には変わらないのだが、店舗に入ってみて気付いた特徴は、すべての本が、表紙を向けていること。日本の書店では普通、ほとんどの本がタイトルだけわかる形で棚に収められており、一部のピックアップされた本のみ表紙を見せている。

しかし、この「Amazon Books」においては、すべての表紙がパッと目に入ってくる。するとどうだろう、多くの本を無意識に手にとってみたくなった。今までは本をピックアップする際に、「タイトル」だけで選んでいると思っていたが、実は「表紙デザイン」の力が大きかったのかもしれない。

ところで、もうひとつアメリカの書店事情に関して驚いたことがある。

それは、日本ではどこの駅前でもあるようなこうした書店が、アメリカでは実に少ないということ。自転車で街を走っていても、書店を見かけることはほとんどない。

Google Maps で「Book Stores」と検索すると、確かにいくつ書店はピックアップされる。しかしそれらの書店に実際に足を運んでみると、そのほとんどが「古本屋」なのだ。

長く生活している人に、「大きな本屋はないの?」と聞いて、ようやく1つ、本屋らしい本屋にたどり着くことができた。ここもまたショッピングモールの中だった。

ただ、店の広さに比べて、お客さんはそんなに多くなかった。どうやら、今やアメリカ人の多くが書籍をAmazonで購入しているようだ。あるいは電子書籍で読んでいるため、こうした書店が本当に少なくなってきているという。

そのような背景の中で、急速に拡大してきている「Amazon Books」。オフィシャルサイトを見ると、近日オープン予定の店舗が複数表示されている。

「やっぱり、本は実際に手にとって選びたいよね」という感情を、Amazonは再び人々に抱かせようとしているのかもしれない。

-2017 サンディエゴ語学留学&アメリカ西海岸縦断自転車旅「ツール・ド・西海岸」, アメリカ, 行ってみた
-,

執筆者:

関連記事

【乳製品も砂糖も不使用】中目黒「Ballon」のヴィーガンアイスがおいしい

2017年6月にオープンした中目黒の「Ballon」は、『作ってあげたい彼ごはん』の著者・岡田史織さんがプロデュースされたヴィーガン専門店。 名物のソフトクリームも、ヴィーガンなので乳製品不使用! 砂 …

【シリコンバレーのオフィス見学③】Google本社へ行ってみた!

シリコンバレーのマウンテンビューにある、Google本社を訪問した。 今回は幸いにも、本社で働く徳田さんにご案内していただけることになった。ただし内部は基本的に写真撮影は禁止で、一部ビジター用の施設の …

【動物性食材なし】自由が丘「T’s レストラン」の「夏野菜の冷やし担々麺」がおいしい

「おいしいヴィーガンのお店」と評判の自由が丘「T’s レストラン」では、動物性食材を一切入れず、野菜や大豆ミート、豆乳を使った料理を提供しています。 ランチの定番は「ベジカレー」だそうです …

「背中で人の自発性を育てたい」ぼくがインタビューで話した人生のテーマ

ぼくが大学生の頃からお世話になっている富田哲郎さんが、渡米直前にインタビューしてくださいました。     続きはこちらで↓ 挑戦するひと・中村洋太さんインタビュー 富田さん、ありが …

「スポンサーをつける旅の挑戦と模索」旅大学で講師を務めました

昨夜は、株式会社TABIPPOが運営する「旅大学」にて、講師として初登壇してきました。 今回のテーマは「スポンサーをつける旅の挑戦と模索」 ぼく自身も手探りの挑戦なので、正解を知っているわけではありま …