Run to Infinity

by Yota Nakamura /// 「自転車で世界を旅する元添乗員ライター」中村洋太の挑戦と情報発信のブログ

【自転車旅(環島)】「ツール・ド・台湾」(9)車城〜台東

   

朝食は外で食べるという文化があるから、台湾にはどこの町にも「早餐」と書かれた朝食専門の飲食店が無数にあり、毎朝かなりの人で賑わっています。10時半くらいにはお店が閉まります。

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ツール・ド・台湾 
第9ステージ
車城〜台東 115km

宿の近くにも、学生たちで賑わっているお店があったので、そこでフィッシュバーガーを注文しました。ドリンクセットで70元(約260円)でした。これが朝ごはん。

日本語を話す曽さんと別れ、車城から峠越えを目指しました。25kmほど走ったところから本格的な登り坂が始まりました。最後はキツかったけど、難易度は箱根の半分くらいでしょうか。そんなに難しい峠ではありませんでした。

しかし、エネルギーを消費し、空腹にやられました。困っていると、山頂にいた香港人サイクリストのAngusさんがバナナをくれ、助かりました。彼も台湾一周中です。

 

一気に山道を下り、東海岸へ。景色が綺麗でした。

お昼を食べ、残りは80km。あとは海岸沿いの平坦な道を走るだけだろうと甘く見ていましたが、これが大甘でした。

東海岸の道は、オレゴン州の海沿いを思い出させるアップダウンの多さでした。おまけに道が狭く、大型トラックなどの交通量が多い。さらに至るところで工事中のため、片側通行になったりしていて、なかなか進まない。そして向かい風です。

 

こちらは大武彩虹村。

バテバテになりながらようやく着いた小さな町のドリンクショップで水分補給して、ゴールまで残り20km。

ここからさらなる試練が待っていました。豪雨です。

レインコートを着て、懸命に走りました。暗くなってきたし、一刻も早く宿に着かなくては。

このキツさは久しぶりに味わいました。最後も空腹に襲われ、ゴールまであと5kmというところなのに耐え切れず、匂いに誘われて屋台で止まりました。「東媽系列産品」というお店。

ニラ饅頭をひとつ買いました。日本なら120円くらいで売ってそうなものが、たった10元(38円)です。

そしたら、なぜか2つ入っていて。

「注文したのひとつだよ?」

「おまけ」

「おお、謝謝〜!」

と高校生くらいの女の子たちの粋な計らいに感動し、2つペロリと食べて、さあ出発、というところで、今度は紙袋を手渡され、

「プレゼント フォー ユー。ファイティン!」

中には、3種類の饅頭が入っていました。ものすごい雨の中走ってきたから、「頑張ってね」という気持ちでくれたようです。

もちろん、200円あれば5個買えます。でもこの嬉しさはお金で買えません。疲れも忘れてしまいました。

昔、九州を旅していたときも、似たような出来事は起こりました。でも、台湾の方がよく起こるのだろうな〜と思います。

「Instagramに書くね!」と言って別れたら、さっきこの子がフォローしてくれました。

ようやく宿に着き、チェックインをしていると、後ろからおじさんに日本語で話しかけられました。

「あなた、日本人の方ですね。自転車で、今朝はどちらから?」

「車城からです」

「え!?車城からここまで、一日で? いや〜、驚きましたね〜。私は二日かかりましたよ」

「???」

「自転車で台湾を一周中ですか?」

「はい」

「私もなんですよ〜」

「台湾在住の方ですか?」

「いえいえ、旅行で来ています。あなたと同じ、反時計回りで一周しています。私はもう歳なんで、ゆっくりですがね」

70過ぎの日本人のおじさんは、赤坂さんという方。

なんでも、会社員時代にシルクロードを西安(中国)からソフィア(ブルガリア)まで自転車で横断したそうです。びっくりしました。

一回の長期旅行ではなく、7年かけて、毎年少しずつ走ったそうです。

「1990年代のことですね〜。寝袋を持って、自炊しながら仲間と走りました。シルクロードは素晴らしかったですよ」

驚きました。ぼくのこれまでの自転車旅なんてお遊びみたいなレベルです。

ぼくはそこまでやってみたいとは思いませんが、貴重なお話を聞かせていただきました。

翌日も雨の模様。一部電車を使わざるを得ないかも? 慎重に進路を考えます。

 

全然関係ないですが、11月10日発売の宝島社『MonoMax』12月号内「“無印良品”活用の正解!」特集にて、2ページだけ登場しています。

無印良品とのコラボです。このような形で雑誌に載るのは初めてなので、とても嬉しいです!

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 - 2017 自転車で台湾一周の旅「ツール・ド・台湾」, 台湾