ブログ

駅前留学

投稿日:

渋谷駅山手線ホームで電車を待っていると、メモを持ちながらウロウロしている外国人らしきおばちゃんがいました。

「何かお困りですか?」

「この電車は巣鴨へ行きますか?」

「行きますよ。乗りましょう」

「ありがとう」

「Where are you from?」

「韓国です。ソウルから」

「10月に韓国へ行きましたよ。ソウルでは江南に泊まりました」

「あら、私は江南に住んでいるのよ」

「奇遇ですね。これ、見てください。この前韓国のメディアに載ったときの記事です」

「まあ!あなたは文章を書く人なのね」

「そうです。今回はどのくらいの滞在ですか?」

「1週間。東京大学での会議のために来たの」

「東京大学で?あなたは何を?」

「私は数学者なの」

「専門は何ですか?」

「Algebraic geometry」

「代数幾何学ですか。ぼくはフェルマーやガロアが好きです」

「よく知っているわね」

「ぼくも昔は数学者に憧れたんです」

「そうなの」

「あ、新宿なので、ここで降りますね。Have a nice trip!」

「助かったわ。ありがとう」

という会話ができたので、少し英語が話せたおかげで5分間の交流を楽しめました。

-ブログ

執筆者:

関連記事

「アラスカからニューヨークまで、自転車で」学生冒険家の二人

「中村さんが学生時代に作った旅の企画書、うちの大学の経営学部で、授業の題材として使われていますよ」 そう教えてくれたのは、学生冒険家の二人でした。 立命館大学3年生の杉田親次朗さんと江口祥平さんです。 …

H型の人材だった吉田松陰

決意は行動を変える。 電車の中で、ほとんどスマホを見なくなった。代わりに本を読んでいる。 今は『世に棲む日日』という作品。主人公は、吉田松陰。 松陰がこの時代に生きていて、同世代だったとしたら、きっと …

登山家・栗城史多さんの死に思うこと(2)「気持ちの変化に向き合う」

一度「これが自分のやりたいことだ」「私の夢は◯◯です」と宣言して、人にも応援されたりすると、仮に途中でやりたいことが変わったとしても、切り替えづらくなります。たとえ気が変わっても、自分に嘘をついてしま …

代表的な記事(ライティング依頼のご参考にどうぞ!)

こんにちは、ライターの中村洋太です。これまでソフトバンク、朝日新聞社、ユニクロ、阪急交通社をはじめ、たくさんのメディアで記事を書いてきました。 「自分の体験や行動から得られた学びや気付きを通して、人に …

no image

これからの活動について

ぼくがこれからどういう活動をしていきたいか、まとまりのない文章だけど、思っていることをわーっと書きます。理念やコンセプトのもとになるものです。 まずぼくは、誰かと一緒に起業するつもりはなく、フリーでや …